こんにちは、白々さじきです!
今回は、AWSのEC2(AlmaLinux)でPython 3.12をインストールする手順を紹介します。仮想サーバー上にPythonの環境を構築すれば、環境の複製が簡単になり、チームメンバーと同じ設定を共有できます。それでは早速、作業を始めてみましょう!
背景
普段使い慣れているAlmaLinuxを使用して、Pythonの開発環境をEC2上に構築することにしました。
既存の環境に導入しようとしたのですが、アップデートでエラーが発生したため、新しいEC2インスタンスを立ち上げて作業を進めました。
EC2の基本設定については、過去の記事を参考にしてください。
pyhon3.12のインストール
まずは、Python 3.12をインストールします。以下のコマンドを実行してください:
sudo dnf install python3.12 -y
本当はPython 3.13を試そうと思ったのですが、まだ利用可能ではないようでした。
デフォルトではPython 3.9が設定されています。そのため、alternatives
コマンドを使用してPythonのバージョンを変更します。
alternativesでpyhonのバージョン管理をする
alternatives
は、コマンドやバージョンを切り替えるための便利なツールです。
まず、以下のコマンドでalternatives
に「python3」が登録されているか確認します:
alternatives --list
下記は上のコマンドの実行結果です。リストに「python3」が登録されていないことが分かります。
リストに「python3」が登録されていない場合、以下のコマンドで追加します:
sudo alternatives --install /usr/bin/python3 python3 /usr/bin/python3.12 30
このコマンドでは、以下の順序で設定を行います:
- マスターリンクの一般名(例:
/usr/bin/python3
) - シンボリックリンク名(例:
python3
) - 実際のリンク先(例:
/usr/bin/python3.12
) - 優先度(例:
30
)
この操作により、既存の「python3」リンクが上書きされ、Python 3.12が使用されるようになります。
Python 3.9に戻したい場合は、以下のコマンドを実行して優先度を変更します:
sudo alternatives --install /usr/bin/python3 python3 /usr/bin/python3.9 31
再びPython 3.12に切り替えるには、以下のコマンドを実行してください:
sudo alternatives --set python3 /usr/bin/python3.12
python3のバージョンが下記のようになっていることを確認してください。
これでPython 3.12のインストールとバージョン設定は完了です。
参考
pipのインストール
Python 3.12用のpip
をインストールします。以下のコマンドを実行してください:
sudo dnf install python3.12-pip -y
alternatives
にpipを追加します。以下のコマンドを実行してください:
sudo alternatives --install /usr/bin/pip pip /usr/bin/pip3.12 30
下記のように設定できれば大丈夫です。
感想
alternatives
の使い方に少し手間取りましたが、それ以外はスムーズに環境を構築できました。
次回は、この環境にDjangoを導入してみたいと思います。この記事が参考になれば幸いです!
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