こんにちは、白々さじきです!
今回は、Kotlin で REST API を作成するための開発環境を構築 してみました。
公式のチュートリアルでは Spring Boot を使うことが推奨されているので、Spring Initializr を活用してセットアップ していきます!
また、ビルドツールには Gradle を使用し、IntelliJ IDEA Community Edition を使って開発環境を整えていきます。
それでは、早速始めましょう!
事前準備(JDK 21 のインストール)
まず、JDK 21 をインストール します。
Spring Boot 3.4.2 と Kotlin 1.9.25 の両方が対応しているのが JDK 21 なので、それを使います。
1. ダウンロード
Kotlin と Spring Boot を使用するために、JDK 21 をインストールします。
Oraclの公式ページにアクセスして下記の手順でインストールします。
手順:
- 「JDK 21」タブ をクリック
- 「x64 MSI Installer」 を選択してダウンロード
- ダウンロードした
jdk-21_windows-x64_bin.msi
を実行し、画面の指示に従ってインストール
Spring Initializr でプロジェクトを作成
Spring Boot のプロジェクトを簡単に作成するために、Spring Initializr を利用します。
今回は IntelliJ IDEA Community Edition を使用して環境構築を進めます!
1. Spring Boot とは?
Spring Boot は、スタンドアロンでプロダクションレベルの Spring ベースのアプリケーション を簡単に作成できるフレームワークです。
Spring プラットフォームとサードパーティライブラリを組み合わせることで、最小限の設定で Web アプリを構築 できます。
特徴:
- Gradle や Maven を使って簡単にビルド
- 設定不要で即実行可能(”Spring Boot Starter”)
- 組み込みサーバー(Tomcat, Jetty など)が付属
2. Spring Initializr にアクセスし、プロジェクトの設定を行う
🔗 Spring Initializr にアクセスし、以下の設定を行います。
開いたページで、以下のようにプロジェクトの設定を行います。

ワンポイント!
M1 や SNAPSHOT のバージョン は開発途中のものなので、安定版(今回は 3.4.2)を選ぶのがベスト!
各詳細な項目の説明は下記です。
設定項目 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
Project | Gradle – Kotlin | Gradle をビルドツールとして使用し、言語は Kotlin を選択 |
Language | Kotlin | Kotlin でアプリケーションを開発 |
Spring Boot | 3.4.2 | 安定版の Spring Boot 3.4.2 を選択(M1 や SNAPSHOT は開発中のバージョン) |
Group | com.example | パッケージの基本グループ名 |
Artifact | demo | プロジェクトの名前(フォルダ名) |
Name | demo | プロジェクトの名前(通常 Artifact と同じ) |
Description | Demo project for Spring Boot | プロジェクトの説明 |
Package name | com.example.demo | Group + Artifact で作られる完全修飾名 |
Packaging | Jar | 実行可能な JAR ファイルを作成 |
Java | 21 | JDK 21 を選択(Spring Boot 3.4.2 に対応) |
3. 必要な依存関係を追加
Kotlin の公式ドキュメントを参考に、以下の依存関係を追加します。
依存関係の追加方法は、下図の赤枠をクリックしてテキストエリアに入れたい依存関係を入れます。

📌 追加する依存関係
- Web | Spring Web
- SQL | Spring Data JDBC
- SQL | H2 Database
設定が完了したら、「Generate」ボタンを押してプロジェクトをダウンロード します。
IntelliJ IDEA にプロジェクトをインポート
ダウンロードしたプロジェクトを解凍し、IntelliJ IDEA にインポート します。
1. インポート手順
- ダウンロードした ZIP ファイルを解凍
- IntelliJ IDEA で
build.gradle.kts
を開く - プロジェクトとして開く を選択
2. .2. Gradle とは?
Gradle は、Java、Kotlin、Android などで広く使われているビルド自動化ツール です。
従来の Maven よりも柔軟で高速なビルドが可能で、大規模プロジェクトにも対応 しています。
特徴:
- プラグインによる拡張性が高い
- Groovy / Kotlin DSL を使用できる
- 増分ビルドに対応し、高速化が可能
ワンポイント!
IntelliJ IDEA で 「プロジェクトと Gradle がリンクできていない」 というエラーが出た場合は、
「リンクする」ボタンをクリック すれば解決します!
Spring Boot の実行
環境構築が完了したら、Spring Boot を実行 してみます。
IntelliJ IDEA の 「Run」ボタン をクリックすると、以下のような Spring の起動ログ が表示されます。
この表示が出れば、Spring Boot のセットアップは完了! 🎉

感想
今回は、Kotlin × Spring Boot で REST API の開発環境を構築 しました!
Spring Initializr を使うことで、簡単にプロジェクトをセットアップできる のが便利ですね。
ただし、Spring の安定版が対応している Java のバージョンと、Kotlin の対応バージョンが違う点に注意しましょう!
これに気づかずにハマってしまったので、今後は気をつけようと思います。
次回は、この環境を使って CRUD 操作を実装してみる 予定です!
それでは、また次回!
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