AlmaLinuxにLarabelの環境を構築してみた!

こんにちは、白々さじきです!
今回は、AlmaLinux 9.5Laravel の環境を構築する手順を解説します。
Laravel を使った開発環境を用意したい方に向けて、Remi リポジトリの設定から Composer のインストール、Laravel の立ち上げまで、わかりやすく説明します。

1. 前準備

まず、AlmaLinux インスタンスを用意します。まだ作成していない方は、前回の記事を参考にしてください。インスタンスは少しお金がかかりますが、安定して動作する t3.small を選択しています。(目安として60時間起動で約300円くらいです。)

2. Remi リポジトリの設定と PHP のインストール

Laravel を動かすには、最新バージョンの PHP が必要です。しかし、AlmaLinux の標準リポジトリでは提供されていないため、Remi リポジトリを追加して最新の PHP をインストールします。

Remi リポジトリとは?
Remi リポジトリは、Red Hat 系ディストリビューション(CentOS や AlmaLinux など)向けに、最新の PHP や関連パッケージを提供しているサードパーティリポジトリです。公式リポジトリでは提供されない最新バージョンを利用したい場合に便利です。

リポジトリの設定

以下のコマンドを実行して Remi リポジトリを追加します:

sudo dnf install -y dnf-utils
sudo dnf install -y https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-9.rpm

実行後、以下の図のように Complete! と表示されれば成功です!

PHP のモジュールの確認とインストール

最新の PHP バージョンを確認するため、以下のコマンドを実行します:

sudo dnf module list php

実行すると、以下の図のように現在の最新バージョンが確認できます。今回は PHP 8.4 を使用します。

次に、PHP 8.4 を有効化して必要なモジュールをインストールします:

sudo dnf module enable php:remi-8.4 -y
sudo dnf install -y php-cli php-mbstring php-xml unzip curl

有効化が成功すると以下の図 のようにComplete! と表示されます。

また、インストールが完了すると以下の図のように Complete! と表示されます。

これで PHP のインストールは完了です!

インストールの確認

ちゃんとインストールできていることを確認するために、以下のコマンドを実行してください:

php -v

実行後、以下の図のように PHP のバージョン情報が表示されれば正常にインストールされています。

3. Composer のインストール

Laravel をインストールするには Composer が必要です。以下の手順でインストールを行います。

Composer のインストール

まず、Composer インストール用のスクリプトを実行します:

curl -sS https://getcomposer.org/installer | php

インストールが完了したら、Composer をシステム全体で利用可能にします:

sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer

動作確認

以下のコマンドで Composer が正しくインストールされているか確認します:

composer --version

以下の図のようにComposer のバージョンが表示されれば成功です。

4. Laravel のインストールとセットアップ

次に、Laravel の環境を整えます。

Laravel のインストール

Composer を使って Laravel インストーラーをグローバルにインストールします:

composer global require laravel/installer

以下の図のようにインストールが成功すれば、次の手順に進めます。

環境によっては、このまま動作する場合があります。ただし、パスが設定されていない場合はエラーになる可能性があるため、以下のコマンドでパスを設定してください:

echo 'export PATH="$PATH:/home/ec2-user/.config/composer/vendor/bin"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

パスが設定されていない場合、以下の図のようにエラーが表示されます:

データベースドライバのインストール

Laravel を使うには、データベースドライバが必要です。今回は MySQL を使用するので、以下のコマンドを実行します:

sudo dnf install -y php-mysqlnd

PostgreSQL を使いたい場合は以下を実行してください:

sudo dnf install -y php-pgsql

5. Laravel プロジェクトの作成と立ち上げ

最後に、Laravel プロジェクトを作成して立ち上げます。

プロジェクトの作成

以下のコマンドで新しいプロジェクトを作成します:

laravel new testproject

プロジェクト作成中にいくつかの選択肢が表示されます。今回は以下の選択をしました:

  • No starter kit
  • Pest
  • SQLite

以下の図のように選択画面が表示されますので、必要に応じてカスタマイズしてください。

また、インストールしていないデータベースドライバがある場合、以下の図のように (Missing PDO extension) と表示されます。この場合は、必要なデータベースドライバをインストールしてください。

これでプロジェクトの作成は完了です!

サーバーの立ち上げ

作成したプロジェクトのフォルダに移動して、以下のコマンドを実行してローカルサーバーを起動します:

cd testproject
php artisan serve

実行後、以下の図のように表示されていればサーバーが正常に起動しています。

次に、ブラウザで以下の URL にアクセスしてください:

http://127.0.0.1:8000/

アクセスすると、以下の図のように Laravel のウェルカムページが表示されます。

これが表示されれば、サーバーの起動は成功です!

サーバーを終了する場合は、Ctrl+C を押して停止できます。

感想

思った以上に時間がかかりました!
特に、データベースドライバがインストールされていないと Laravel が動作しなかったり、Composer のパスが正しく設定されていないとエラーが出たりしました。

それでも、一度手順を押さえてしまえば次回以降はスムーズに進められると思います。

次回は今回作成した環境を使って Laravel でいろいろ遊んでみたいと思います。

この記事が参考になれば幸いです!

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