こんにちは、白々さじきです。
この記事では ChatGPT モデル の選び方と料金体系を「UI サブスク」と「API 従量課金」に分けて徹底解説します。
最後に msg 上限の数え方 も載せたので、Plus / Pro の“80 msg / 3 h”ルールがピンとこない方もぜひ参考にしてください。
利用可能なモデル一覧(2025 年 4 月時点)
モデル | 主な特徴 | 代表的な用途 |
---|---|---|
GPT‑4.5 Preview | 最大規模・高い EQ。創造的文章や長文生成に強い(研究プレビュー枠) | ブログ草稿、ストーリー生成 |
GPT‑4o | テキスト+画像+音声のマルチモーダル。リアルタイム応答 | 画像付き仕様書要約、音声議事録 |
GPT‑4o mini | 4o の軽量版。高速・低コスト | Q&A 下書き、大量の要約 |
o3 | 最高精度の推論/数理/コードレビュー | 数学証明、アルゴリズム解析 |
o4‑mini | 高速・廉価な数理/コード生成モデル | テストコード大量生成 |
o1 / o1‑mini | 研究・戦略立案・科学分野向け(Memory 等は非対応) | シナリオ比較、小規模数式検証 |
o3‑mini | 高速推論+ウェブ検索可(視覚解析なし) | ニュース要約、コードデバッグ |
UI プラン(サブスク)
プラン | 月額 | 利用可能モデル | メッセージ上限 |
---|---|---|---|
Free | ¥0 | GPT‑4o mini o3‑mini(Reason モード) | 25 msg / 3 h(GPT‑4o mini) |
Plus | US$20 | GPT‑4o / GPT‑4.5 Preview/ GPT‑4 / o3 o4‑mini / o4‑mini‑high | 80 msg / 3 h(GPT‑4o) 40 msg / 3 h(GPT‑4) 50 msg / 週(o3) 150 msg / 日(o4‑mini) 50 msg / 日(o4‑mini‑high) 正確な数は未公開 / (GPT‑4.5 Preview) |
Pro | US$200 | GPT‑4o / GPT‑4.5 Preview o3 / o4‑mini ほぼ無制限 | 事実上無制限+128 K Ctx |
Team | US$25 / 人 *年払い | Plus と同等+共有ワークスペース | Plus の約 2 倍(モデルごとに倍増) |
Plus と Pro の損益ライン
∙ 月 20 000 msg 以下 → Plus(約 ¥110 / 1 k msg)
∙ 月 30 000 – 50 000 msg 以上+128 K Ctx や音声多用 → Pro(約 ¥300 / 1 k msg)
1 msg の数え方(UI 上限のイメージ)
上で出てきたメッセージ上限の1msgの数え方について記載します。
送信例 | msg 数 | 補足 |
---|---|---|
テキスト質問を 1 回送信 | 1 | 返答が長くても同じ |
画像添付+質問を 1 回で送信 | 1 | 添付ありでも 1 msg |
音声入力(Advanced Voice)を 1 回 | 1 | 音声モードも同様 |
短い追質問を 3 回送信 | 3 | 送信ボタンの回数が msg 数 |
ポイント – 送信ボタンを押した回数が msg 数。返信の長さや添付サイズはカウント外です。
Ctx(コンテキストウィンドウ)とは?
「Ctx」はコンテキストウィンドウ(Context Window)の略で、
1 回のやり取り(プロンプト+チャット履歴+モデルの応答)として保持できる最大トークン数を指します。
たとえば Pro プランで使える 128 K Ctx であれば、約 128 000 トークン(英語テキストで 300 ページ相当)までの長文を一度に扱えます。
これにより、長大な PDF や数万行のコードを丸ごと貼り付けて要約・レビューさせるような使い方が可能です。
ポイント:大きなコンテキストは便利ですが、トークン数が増えるほど API コストや応答時間も増大します。
実務では「要点だけ抜き出して段階的に貼り付ける」「重要箇所のみまとめる」など、分割して利用する運用がオススメです。
モデル選択指標(UI プラン向け)
モデルの選び方は、下のリストを上から順にチェックして選んでください。
各質問に「いいえ」と答えたら、そのまま次の質問へ進みます。
判断基準 | おすすめモデル |
---|---|
画像・音声が必要? | GPT‑4o |
速さとコストを最優先? | GPT‑4o mini / o4‑mini |
創造的な文章・長文が中心? | GPT‑4 / GPT‑4.5 Preview |
数学・コード・論理精度を最重視? | o3 |
API プラン(従量課金)
GPT‑4o Text 料金(2025‑04)
入力 tokens : $5 / 1 M | 出力 tokens : $20 / 1 M
ざっくり計算式月額 = (req × inTokens × 0.000005) + (req × outTokens × 0.000020) + UI 固定費
例 : 1 日1 000 req・入力300/出力150 tokens → 約 $67 / 月
API 従量課金補足:トークンとリクエスト(req)とは?
リクエスト(req)は、1 回の API 呼び出しを指します。
1 req ごとに、以下の「入出力トークン数」に応じた従量課金が発生します。
トークン(tokens)は単語の断片のようなもので、API へ送信するプロンプトやモデルの応答を
文字列から分割した単位です。約 1 トークン ≒ 英文 4 文字/約 ¾ 単語。
API は「プロンプトに含まれる入力トークン数+返答の出力トークン数」で課金されます。
シナリオ | req(回/月) | 平均入力 tokens | 平均出力 tokens | 月額概算コスト(USD) |
---|---|---|---|---|
カスタマーFAQ自動応答 | 300 | 50 | 150 | 300×(50×0.000005+150×0.000020)≈$1.05 |
データレポート生成(バッチ処理) | 100 | 500 | 2,000 | 100×(500×0.000005+2000×0.000020)≈$4.50 |
チャットボット(高度会話) | 1,000 | 300 | 300 | 1000×(300×0.000005+300×0.000020)≈$10.00 |
—計算式—
月額 = ∑ (req × 入力tokens × $0.000005 + req × 出力tokens × $0.000020)
モデル選択と料金最適化のコツ
- まず GPT‑4o で試し、マルチモーダルが必要か確認
- 大量バッチや下書きは GPT‑4o mini / o4‑mini に切替
- 精度が生命線なら o3 や GPT‑4 を選択
- UI は「待ち時間管理」、API は「お財布管理」と割り切る
- 共通指示は
system
に集約、max_tokens
で truncate してトークン節約
まとめ
・UI=定額(Free/Plus/Pro/Team)と API=従量 の二軸を分けると迷わない。
・迷ったら GPT‑4o → mini → o3 の三段跳び で最適化!
・大量処理は mini 系で下書き → 仕上げだけ o3/GPT‑4 に渡すとコスパ最強。
本記事は OpenAI 公式ヘルプ「What is the ChatGPT model selector?」をはじめ、公開されている価格表・機能一覧を参照し、ChatGPTに下書きを作成してもらった内容を元に作成しました。
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