こんにちは、白々さじきです。
本記事では 「ポストモーテム(事後分析)」を組織文化として根付かせる方法 を、
株式会社 MIXI と 株式会社 ダイニー — 2 社の実践事例を軸に解説します。
「障害を“失敗”で終わらせず、次の成長につなげたい」──そんな方のヒントになれば幸いです。
1. ポストモーテムとは
ポストモーテムは、障害やトラブル、プロジェクト未達 などが起きたあとに
「何が起き、何が良くて、何を改善すべきだったのか」を整理する振り返りプロセスです。
- 目的 : 再発防止策と行動指針の策定
- 焦点 : 個人ではなく システム/プロセス
- ゴール : 経験を 組織全体の学び に昇華させること
2. MIXI の取り組
2-1 Notion を核にしたワークフロー
工夫 | 概要 |
---|---|
テンプレート | ボタン 1 つで必要項目入りのページを生成 |
AI サマリ | 「3 行で要約して」と Notion AI に依頼 — 障害概要が即表示 |
AI 検索 | “直近 1 ヶ月のポストモーテムを一覧化” なども一発 |
自動ファイル作成 | 新規ポストモーテムを切った瞬間にフォルダ & ファイルを生成 |
ポイント – 作成するハードルを極限まで下げ、書かない理由 を潰している。
2-2 テンプレート主要項目
- 影響 : ユーザー・売上・CS 影響を定量評価
- 発生要因 / 根本原因
- 検知 : 気付いた経緯
- 暫定対応 / 再発防止策(予防・検出・緩和・修正で整理)
- 教訓 : 良かった点・悪かった点・幸運だった点
- タイムライン : 発生〜復旧を時系列で可視化
2-3 文化として根付かせるコツ
- Blameless(非難ゼロ) : 人ではなくシステムを見る
- 人は修正できない : 「気を付ける」は対策にしない
- 全員参加 : 事業部最上位に配置し、誰でも閲覧&追記 OK
- 情報共有 : 作成後に Slack#general、週次交流会でも共有
3. ダイニー の取り組み
3-1 「問い合わせ」起点でポストモーテム
QR コード注文の POS が 1 分止まるだけで売上に直結 するダイニーでは、
店舗からの問い合わせ=インシデントと定義し、1 週間分まとめて振り返り を実施。
- トラブル対応の最終目的は ユーザー業務を回復 すること
- 原因究明より 復旧スピードと影響最小化 を優先
3-2 Notion で可視化&スコアリング
データベース列 | 例 |
---|---|
業務影響度 | High / Medium / Low |
影響店舗数 | 5 店舗 … 100 店舗 |
原因カテゴリ | ネットワーク / DB / アプリ |
スコア | Notion の数式で自動計算 |
ポイント – 件数・影響度・対応時間を 定量モニタリング し、
プロセス(リリースフロー/顧客連絡頻度 等)の改善点を発見。
3-3 成功の秘訣
- 対象を恣意的に選ばない : 緊急度ベースで機械的に抽出
- チェックリストで振り返る
- 発生抑止 : テストは?レビューは?
- 事後対応 : 検知〜初動までの速度は?影響範囲の確認は?
- 人ではなくプロセスに注目 : Blameless を徹底
4. 共通する考え方・ツール活用
観点 | 共通ポイント |
---|---|
文化 | Blameless、安全に語れる場、学びを共有 |
ツール | Notion のテンプレ・データベース・AI 機能をフル活用 |
透明性 | 部門横断で閲覧・検索できる場所に集約 |
学習サイクル | 振り返り → 再発防止策実施 → 次の振り返り… を高速回転 |
5. まとめ
- ポストモーテムは「失敗報告」ではなく「組織学習装置」
- Blameless で心理的安全性を確保し、プロセス を改善する
- Notion のテンプレ + AI で “書く・探す・集計する” を自動化
- 定量モニタリングで 改善効果 も可視化しよう
組織の心理的安全性を保ちつつ、いかに仕組みに落とすことができるのかが大事だということが分かりました。今回は、ChatGPTに下書きを作成してもらった内容を元に作成しました。
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